キャスクとは? Cask

OCLは、キャスクのTOTAL ENGINEERINGによって原子燃料サイクルの重要な一翼を担っています。


日本の原子力発電を支える「原子燃料サイクル」と「キャスク」とは

現在、日本の総発電量のおよそ30%を担っている原子力発電。その燃料でもあるウランは、通常3〜4年間使用されますが、使用後も再処理することで、繰り返し燃料として利用することができます。
それは、使用済燃料の中には、多くの燃え残ったウランと新たに形成されたプルトニウムが含まれているからで、それらは、それぞれ新しい燃料として使えるように再処理されると、再び原子力発電所へと戻されます。
こうした一連の流れが原子燃料サイクルと呼ばれ、新燃料、使用済燃料、廃棄物等の施設間の輸送には、特別な設計を施した専用容器であるキャスクが必要とされます。

原子燃料サイクルの図

出典:(「原子力・エネルギー」図面集2004-2005)



HZ-75T型キャスク


HZ-75T型キャスクの図

  • 燃料バスケット
    燃料集合体を納めるところで、中性子吸収材としてボラル板を用い、核分裂の連鎖反応が起こるのを防いでいます(臨界の防止)

  • キャスクを密封すると共にガンマ線、中性子をしゃへいしています
  • 緩衝体
    容器の両端につけられており、もし落下してもその衝撃をやわらげます
  • 放熱用フィン
    使用済燃料から発生する熱を放射しやすくする働きをしています
  • 外筒
    輸送容器の一番外側の構造材で外側にフィンが取り付けられています
  • ガンマ線しゃへい体
    鉛を使用してガンマ線をしゃへいしている
  • トラニオン
    キャスクの縦起こしや横倒し時に使用します
  • 中性子しゃへい体
    エチレングリコール水溶液を使用して、中性子をしゃへいしています
  • 中間円筒
    ガンマ線しゃへい体部と中性子しゃへい体部を仕切る構造材です
  • 使用済燃料
  • 内筒
    キャスクの一番内側の構造材で、この中に燃料バスケットが収納されます

主な仕様

使用する燃料 使用済燃料(BWR型) 使用済燃料(PWR型) 使用済燃料(ATR型)
外径 約2.3m 同左 同左
全長 約5.9m 同左 同左
キャスクの重量 約74トン 同左 同左
輸送物の総重量 約82トン 同左 約80トン
収納する燃料集合体数 17体 7体 17体